東京・駒沢の皮膚科に勤める地口より
私の働く皮膚科では、
アトピーを含めた慢性湿疹の方々に対し、
医師と相談しながら運動療法を提供しています。
炎症症状が強く、浸出液が強く噴き出していたり、
皮膚がガビガビになり、皮膚が突っ張っていると
運動よりもまず外用薬で治療しますが、
数日もすると表皮の状態は落ち着いてきて
運動療法が出来るようになってきます。
外用薬と併用し、
生活習慣を見直し、
運動療法を行っていくと、
日ごとに湿疹のある肌がきれいになっていき、
患者さんの皆さんが活動的になっていく方が多いです。
活動的になっていく患者様からよく伺うのが、
「運動を始めるとしたらどんな運動がいいでしょうか?」
という質問です。
基本的にはどんな運動でもよいと思うのですが、
以下のような運動は
肌の状態を悪化させる可能性があるので
最初のうちはなるべく避けていただいています。
・日光の刺激が強いところでの運動
・炎天下、もしくはホットヨガのような
外気から熱を与えられるような運動
・激しく汗をかくような運動
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=223x10000:format=png/path/s727f57f4e1b3eaf8/image/i86fa3cae671bd835/version/1549203016/image.png)
※ランニングも、アトピーが中等度以上の方にはおすすめしません、、
肌バリア・発汗機能が正常ならば問題ないのですが、
(一般の方には美肌につながるといわれていますが)
これらアトピーなど慢性湿疹を持つ方々にとっては、
表皮に熱を持ちすぎて、
逆にかゆみ、湿疹を起こしやすいです。
実際にこういった運動をされて
湿疹が悪化した方の話をよく聞きます。
湿疹がもともとあった方は
まだ表皮下に炎症がくすぶっている場合があります。
熱が与えられたり、
熱がこもる運動をするとまた湿疹しやすいようです。
大事なことは、過剰な免疫反応を起こさないために
循環を良くすること、
いい汗は保湿や気化熱となって体温をさげることから、
「うっすら汗ばむくらいの、呼吸が大きく乱れない」
程度の運動をお伝えしています。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s727f57f4e1b3eaf8/image/i395a8f1369af7297/version/1549203374/image.jpg)
※強度としてはウォーキングならば少し息が弾むくらいの早歩きがおすすめです
また汗が肌についたままだと
これも刺激になりやすいので、
汗をかいた後はすぐに汗を拭く、
可能であれば洗い流す
清潔も心掛けていただいています。
*ブログの写真はネットからもお借りしています
最後までお読みいただきありがとうございます。
【日本アレルギーリハビリテーション協会】
今後の研修会や
アレルギーセラピストコース
自律神経セラピストコース
などの予定につきましては、下記のリンクをご確認ください。