合成界面活性剤の話 その3「特性part2」

皮膚から人を元気にしたい

理学療法士の高橋美穂です

 

 

今回は合成界面活性剤の特性part2です

 

柔軟・平滑』・・・合成界面活性剤は

 

物の表面の滑りを良くする性質があるので、

 

そのまま、または油などと混ぜて色々な

 

工業で使用されています。

 

例えば、布地を柔らかくする柔軟剤や

 

髪の毛や肌を柔軟にするため

 

皮膚バリアを壊し

 

髪の毛や表皮の中に水を入れ

 

合成ポリマーなどで蓋をして柔らかくします。

 

※合成ポリマーとは分子量が通常1万以上

 

になる巨大分子で高分子とも言われます。

 

 

赤ちゃんのオムツの中にも使用されており、

 

水分を吸収し、保持する役目があります。

 

 

この合成ポリマー入りの化粧品は

 

肌につけた後、すぐにツルツルの手触り

 

になり、簡単に化粧水に「とろみ」が

つきます。

 

瞬時に「ハリ」が出たような錯覚を生みます。

 

これは合成ポリマーが肌を覆うことで

 

閉塞性をもたらし、汗も油も通さないので

 

皮膚の常在菌にも良くないと言われています。

 

そしてこの

閉塞性により、

皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)停滞

 

していきます。

 

→化粧水、乳液、シャンプー、リンス、トリートメント、洗濯用柔軟剤

 

帯電防止』・・・髪に長時間水分を含ませて

 

静電気の発生を防ぎます。

 

柔軟剤では、繊維の表面が合成界面活性剤に

 

よりコーティングされることで繊維と繊維の摩擦抵抗

 

が小さくなったり、繊維に帯電した静電気を

 

通しやすくする働きもあります。

 

→シャンプー、リンス、トリートメント、柔軟剤

 

殺菌』・・・細菌は一般に表面に

 

負(マイナスの電気を持っており、

 

正(プラス)の電気を持つカチオン

 

(陽イオン)界面活性剤や両性界面活性剤が

 

容易に吸着し、細菌の細胞膜を破り、

 

表面を覆い殺菌します

 

 

私たちの皮膚表面も皮膚常在菌に覆われていて、

 

この菌が皮膚の健康を維持していく上で

 

大変重要な働きをしていますが、

 

合成界面活性剤を使用することで、

 

この大切な皮膚常在菌はどんどんと死滅

 

してしまいます。

 

合成界面活性剤入りの洗浄類で

 

皮膚を洗浄した場合、通常濃度で使用しても

 

常在菌の数は1000分の1にまで

 

減少してしまうと言われています。

 

ここまで数が減少してしまうと、

 

皮膚の保護機能を維持することが困難となる

ため、

 

皮膚トラブルや皮膚疾患の原因を作ってしまうのです。

 

大腸菌や肺炎桿菌等の病原菌は

 

生命力も繁殖力も皮膚常在菌より

強力なため、

 

合成界面活性剤による殺菌作用で

 

死滅しやすいのは皮膚常在菌等の

有用な菌が中心で、

 

悪性の菌は残ってしまうのが現実です。

 

またその後の有用な菌の発育も遅いので、

 

合成界面活性剤を使用することで、

 

皮膚常在菌によるバリア機能は

 

完全に破壊されてしまいます。

 

この皮膚常在菌の生体バランスが崩れると、

 

悪性の菌の繁殖につながるのです。

 

悪性の菌の代表的なものとして、

 

ニキビの原因となるアクネ菌や、

 

子どもがよくなるトビヒの原因となる黄色ブドウ球菌、

 

フケの原因と言われるマラセチア菌や水虫の原因菌である白癬菌などのカビが挙げられます。

 

また、常在菌の生体バランスの崩れとアトピー性皮膚炎との関与も報告されています。

 

皮膚常在菌のバランスはストレス等が原因で

 

崩れてしまうこともありますが、

 

それ以上に問題なのが、

 

わざわざ大切なこの皮膚常在菌を

 

合成界面活性剤の入った様々な皮膚に使うもので

 

皮膚を除菌(消滅)してしまうことです。

次回ももう少し

 

合成界面活性剤と皮膚常在菌についてです。

 

 

 

参考:

青木 皐,人体常在菌のはなし,2004

小澤 貴子,ウソをつく化粧品,2015

 

 

 

 

 

 

長野リハビリテーション研究会ACT

https://www.naganoact.jp

 

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参加費:2000円
参加条件:どなたでも可
 
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・手が持つ機能
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・アクティブタッチ

 

 

 

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

高橋美穂