
『自律神経理学療法研究会:ANPT』
発足のご報告
ストレスや疲労、自律神経の不調に悩む人々が増える現代社会において、理学療法士の知識と技術は、これまで以上に求められていると感じています。
しかしながら、運動器や神経、呼吸循環器などの領域に比べて、自律神経に特化した評価や介入技術の体系化は、まだ発展途上の段階です。
私たち3名の理学療法士は、この大きな課題に対し、
「自律神経理学療法研究会」
(Autonomic Nervous system Physical Therapy: ANPT)」
を立ち上げました。
まだほんの小さな一歩に過ぎません。しかし、未来に向けて一つ一つ確かな歩みを進めていきたいと思っています。
本研究会の最終的なビジョンの一つは、日本自律神経学会や日本理学療法学会の中で、チャプターの一つとして、学術的に確立された自律神経理学療法分野を築くことにあります。
🔬今後の取り組み予定
・自律神経機能に関する標準的評価方法の構築
・介入効果の最低限の効果量の提示
・評価の信頼性と再現性を高めるためのコアアウトカムセットの作成
(例:自律神経評価バッテリーの日本語翻訳版)
・多職種連携を視野に入れたディスカッションの土台づくり
・臨床家による症例報告・実践共有
本研究会の活動は、皆さまとのつながりによって初めて形になるものです。今後、各地で協力やご意見をお願いする機会もあるかと思います。その際には、ぜひこの想いに共鳴していただければ幸いです。
【研究会メンバー】
・及川 文宏(日本アレルギーリハビリテーション協会)
・横田 裕丈(新潟医療福祉大学 理学療法学科 助教)
・山野 宏章(宝塚医療大学 理学療法学科 講師)
ご関心のある方は、ぜひ今後の活動にもご注目ください。
