どうも生理学オタクの理学療法士藤原翔です
前回
マグネシウムは
細胞やミトコンドリアの膜の安定化
各種ポンプの機能を助ける
働きがあることをお伝えしました
特にカルシウムポンプの話をしましたね
んで
それを踏まえた上での今回の内容です
カルシウムイオンというのは
筋肉の収縮に欠かせない存在です
筋細胞(筋線維)は
筋原線維が束になったもので
筋原線維はさらに
筋細線維というものに分けられます
アクチンとミオシンというものです
このアクチンとミオシンが
くっつくことで
筋肉は収縮するのですが
筋肉が弛緩している状態では
トロポミオシンという蛋白質が
結合を抑制しています
で
この蛋白質とカルシウムイオンが
結合すると
抑制が外れて
アクチンとミオシンがくっついて
筋肉は収縮するのです
弛緩するときは
トロポミオシン(正確にはトロポニンという蛋白質です)に
結合しているカルシウムイオンが
回収されることで
筋収縮は解かれます
カルシウムイオンが回収されないと収縮したままです
もうお気づきかもしれませんね
そうです
このカルシウムイオンの回収に必要なのが
マグネシウムイオンなのです
マグネシウムイオンが不足していると
全身が緊張状態になりやすい体質になってしまいます
足が痙攣しやすかったり
偏頭痛や緊張性頭痛は頭部への血流低下が一因ですから
首や肩周りの筋肉が緊張しっぱなしでは
頭が痛くなるのも当然というわけです
カルシウムイオンとマグネシウムイオンは
兄弟のようなミネラルで
基本的には
カルシウムイオンは身体を緊張させ
マグネシウムイオンは弛緩させます
やはりこれも良い悪いではなく
バランスが大事になってきます
カルシウムイオン:マグネシウムイオンは
2:1くらいが理想的なようです
細胞のカルシウムイオンが多くなれば
神経も過敏になりやすく
これもまた
頭痛などの痛みを感じやすい体質となってしまいます
筋肉と聞くと
手足を動かす骨格筋を想像しがちですが
内臓や血管にも筋肉は存在しています
ということは
血管が緊張して収縮してしまえば
手足や頭に血流は届きにくくなって冷え性の原因になりますし
内臓が硬くなれば機能は低下してしまいますよね
マグネシウム大事ですよ
もう少し
マグネシウム編続きます
次回のテーマは
酵素!
ではでは